大腸ポリープ

大腸ポリープについて

大腸の粘膜は何層かの粘膜が重なっており、筒状になったものが腸管です。大腸は筒状のバームクーヘンでできているイメージです。その一番内側の普段便と接する粘膜から、一部イボのように隆起してできたもののことを大腸ポリープといいます。
大腸ポリープには腫瘍性のポリープと、非腫瘍性のポリープがあり、この腫瘍性ポリープがいずれ大腸がんになる可能性がある「腺腫」というポリープになります。
大腸がんは、がんにならないように修理するシステムに異常が起きて、修理せずにポリープが大きくなってがんになるとわかっています。(いっきにポリープからがんになる場合もありますが、多くがこの原理で大腸がんは発症します。)腺腫のうちにそのポリープを取ってしまうことで大腸がんを予防することができるのです。

便潜血検査について

大腸がんの症状は血便や腹痛、便秘などいろいろあります。しかし、大腸ポリープはほとんどの場合自覚症状はありません。そのため、大腸がんになる可能性のあるポリープをより早期に見つけるためには、何らかの自分で意識的に行うがん検診を行うしかありません。
より簡易的にできるのは便潜血検査という、自分の便を2日分検査にだし、便に血が混じっているかを確認することです。1日でも陽性と判定されれば、一般に内視鏡による精密検査を行います。内視鏡検査は、実際にがんやポリープがあった場合、その場で治療(切除)することもできますし、形状や範囲、程度などさまざまな診断も同時に行うことができます。
ただ、人によっては内視鏡検査は二度とやりたくないくらい痛い検査の方もいらっしゃいます。注腸検査や大腸CT検査など代替検査もないわけではありませんが、ポリープを正確に診断し、治療することにおいては、内視鏡検査に勝る検査はありません。
特に女性の方、大腸がんは女性のがん死因1位です。「生理を拾ったから大腸検査陽性になったけどほっときました。」1か月に何人もこのような訴えで受診される女性がいます。「僕ね、痔があるから、それで大腸検査陽性になったんですよ、きっと。」男性は大腸がんががん死因2位です。腸も生きているので、いろんなことが起きます。確かに大腸検査はやりたくない検査のトップ3に入ると思います。でも、人に見られたくない部位の検査は積極的にしたほうがよいと思うのが持論です。病気になると、何度もその検査をしないといけない、何度も医師にその部位を見せないといけない。当院ですと、鎮静内視鏡検査も行っておりますので、以前に大変な経験をされた方も、一度医師にご相談ください。

2023年の内視鏡検査実績

件数・ADR
内視鏡件数 2,078件
大腸カメラ件数 975件
ADR(全体) 52.23%

ADR:大腸腺腫検出率(内視鏡で治療必要なポリープ検出率)

内視鏡検査AIシステム

内視鏡AI(CAD EYE)

内視鏡AI(CAD EYE)は内視鏡診断支援機能の名称です。大腸ポリープの可能性がある領域を検出した場合、放置音と検出ボックスで検出サポートします。また、内視鏡画像の辺縁部で検出した場合、大腸ポリープのある可能性がある領域に近い境界線が点灯する仕組みとなっています。当方医師が、内視鏡検査のあくまでサポートとして検査中使用するものです。上記にありますように、当院はAIがなくても高い腺腫検出率となっております。もちろんAIがなくても検査はできます。常に患者さんの大腸に思いをはせ、大腸がんと闘っております。しかし、時代は時代、利用できるシステムが開発されれば、どんどん患者さんのために導入し、さらなる高みのある医療を提供できますように今後もクリニックと医師の発展に努力と投資を惜しまない所存であります。

 

胸部X線に関してもAIシステム

追記で胸部X線に関してもAIシステムを導入し、定期健診に関しても質の高い医療の提供に力を入れております。内視鏡も含む人間ドックもございますので、どんなことでも当クリニックにご相談ください。

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